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根本美作子:近さと遠さと新型コロナウイルス
父が亡くなった数日後だったと思う。悲しみに浸っているはずが、妙な感情に心がざわついた。力強いその感情に当惑し、注意してみると、それは怒りだった。父に対する怒りだった。簡単に言えば、「なんだ、死んじゃったりなんかして、ふつうの人にすぎなかったんじゃん」、存在していたものが存在...
岩波新書編集部
2020年4月18日読了時間: 14分
38,377


ロックダウンのロンドンで起きていたこと 森 旭彦
緊急事態宣言が出されるとともに、東京などの大都市圏ではよりシビアな行動制限が求められるだろう。ロックダウンに近い状況に陥る可能性もある。今回はロンドンのロックダウンの真っ只中で生活していた目線から、その実情について書いてみようと思う。
岩波新書編集部
2020年4月7日読了時間: 14分
7,317

藤原辰史:パンデミックを生きる指針——歴史研究のアプローチ
1 起こりうる事態を冷徹に考える 2 国に希望を託せるか 3 家庭に希望を託せるか 4 スペイン風邪と新型コロナウイルス 5 スペイン風邪の教訓 6 クリオの審判 1 起こりうる事態を冷徹に考える 人間という頭でっかちな動物は、目の前の輪郭のはっきりした危機よりも、遠くの輪...
岩波新書編集部
2020年4月2日読了時間: 23分
659,473


岡本裕一朗:マルクス・ガブリエルの「新実存主義」とは何か?
マルクス・ガブリエルと言えば、最近ではNHKのテレビでも特集がおこなわれ、「哲学界のロックスター」として、日本でも随分と知られるようになった。彼の名前を使った書物は売れ行きがよく、一般の読者層に広がっているように見える。たとえば、社会的な出来事について、インタビュー形式で発...
岩波新書編集部
2020年3月22日読了時間: 14分
39,807

在野に学問あり 第4回 辻田真佐憲さん
記事執筆:山本ぽてと この連載は、在野で学問に関わる人びとを応援するものだ。 第1回は荒木優太さん、第2回は吉川浩満さん・山本貴光さん、第3回は逆卷しとねさんにお話をうかがった。第3回の更新が2019年の5月、おおよそ10か月ほど間が空いてしまった。...
岩波新書編集部
2020年3月19日読了時間: 19分
13,382


特別寄稿:韓国第三の都市、大邱でふれる文学
記事執筆:山本 ぽてと ◇大邱へ 「各自、各地より大邱へ」 事前にもらった旅行日程の一行目にはそう書いてあり、力強く頼もしいと思った。 2019年10月19日、クオン・チェッコリが企画する「文学で旅する韓国 - 大邱(テグ)編」に参加した。チェッコリは神保町にある韓国文学の...
岩波新書編集部
2020年3月12日読了時間: 18分
2,606


なぜ日本思想史であって、日本哲学史でないのか?(新書余滴)
末木文美士 1 日本哲学と世界哲学 岩波新書の『日本思想史』のあとがきの最後のほうに、こう記した。 ちなみに、近年、英文でJapanese Philosophyとして、古典思想まで含めた大冊の出版が相次いでいる(参考文献の末尾に記した)。今後、こうした動向も併せて考えていか...
岩波新書編集部
2020年2月23日読了時間: 14分
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「気」の中国通史――趙翼『廿二史箚記』(新書余滴)
渡辺信一郎 岩波新書のシリーズ中国の歴史①『中華の成立 唐代まで』を昨年11月に刊行した。 叙述にあたってもっとも重宝した文献は、参考文献にはあげなかったが、司馬光の『資治通鑑』249巻と趙翼の『廿二史箚記(にじゅうにしさっき)』36巻である。両著ともに中国通史にかかわる名...
岩波新書編集部
2020年1月25日読了時間: 8分
3,166


メディアを創る言葉へ──ベンヤミンとアドルノの書の死後の生によせて(新書余滴)
柿木伸之 ■手紙を書く人 何ものにも支配されることのない生。それは言葉において、死後の生としても繰り広げられる。青年運動に関わった学生時代からそのような生を追い求めていたベンヤミンは、二つの世界大戦とファシズムの深い闇に閉ざされた時代を歩む道を探る言葉を紡いだ。その重要な表...
岩波新書編集部
2019年12月29日読了時間: 17分
8,804


『統合失調症』の執筆に際し考えたこと(新書余滴)
村井俊哉 「テレビで私たちを呼んでくれるのはEテレの『バリバラ』まで。その先には大きな壁があるのですよ。たまにお声がかかったとしても、自分の病気が『統合失調症』である、ということは伏せて放送されるのです」。自らが統合失調症を持つことをオープンにして啓発活動を続けているある著...
岩波新書編集部
2019年11月29日読了時間: 6分
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スターリングラード後のパウルス(新書余滴)
大木 毅 拙著『独ソ戦 絶滅戦争の惨禍』が刊行されて3か月ほどになる。幸い、好評を得ているようではあるが、新書という性格上、ごく簡略に記した事項について、より詳しく知りたいというご要望が少なからず寄せられている。とくに、スターリングラードでドイツ第6軍を指揮したフリードリヒ...
岩波新書編集部
2019年11月7日読了時間: 12分
9,582


どう生きるかを考えるより、今日一緒にいたい誰かを探そう 〜デンマーク編〜
ロンドン・コーリング 〜芸大生になったライターの「ロンドン紀行」〜 連載第3回 森 旭彦 8月30日、語学スクールの卒業と学生寮の引き払い、約3週間のヨーロッパ周遊の旅の準備を同日にやっていた僕は、つくづく自分の計画性のなさというものを反省していた。その日は旅に出る前に寮を...
岩波新書編集部
2019年11月4日読了時間: 11分
1,829


フーコーの日本(新書余滴)
慎改康之 このたび岩波新書の一冊として上梓した『ミシェル・フーコー 自己から脱け出すための哲学』は、20世紀フランスの哲学者ミシェル・フーコーの著作をこれから読み始めようとしている人々に向けられた入門のための書である。 実を言えば、フーコーの入門書は、すでに数多く存在してい...
岩波新書編集部
2019年10月25日読了時間: 17分
8,960


虐待死 なぜ起きるのか、どう防ぐか(新書余滴)
川﨑二三彦 90年代の児童福祉司 午後8時、例の如く残業していたところへ警察署から電話。 「母と内縁の夫を逮捕したけれど、子どもたちの行き場がないんですわ……」 今から一時保護してほしいというのです。悲しいことに私の担当地域での出来事。議論の余地はありません。夜遅く、小4と...
岩波新書編集部
2019年10月11日読了時間: 12分
1,360


生きのびるマンション(新書余滴)
山岡淳一郎(ノンフィクション作家) 社会的な観点から分譲マンションを取材して書こうと決めたのは20年ほど前だった。政官財が景気浮揚のためにイメージ先行で建てるマンションと、人間が暮らす生活共同体としてのマンションには大きなズレがあった。その違いは後々、住環境を蝕むと感じた。...
岩波新書編集部
2019年10月8日読了時間: 8分
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政治を学び直す――ある男性研究者の試み(新書余滴)
前田健太郎 『女性のいない民主主義』。この新書の一風変わったタイトルが決まったのは、本書の執筆の最終段階である。もともと筆者は、「男性の政治学からの脱却」という、より学術的な性格の強いタイトルを考えていた。というのも、本書は日本の政治を分析する本であるだけでなく、政治学とい...
岩波新書編集部
2019年10月4日読了時間: 12分
5,497


「踊り続けるんだ」学生の僕は言った。
ロンドン・コーリング 〜芸大生になったライターの「ロンドン紀行」〜 連載第2回 森 旭彦 ロンドンに移住して3ヶ月が過ぎた。長かった語学スクール(Presessional Academic English Programme、大学院の入学のために必要な英語の成績が基準点に達...
岩波新書編集部
2019年9月30日読了時間: 16分
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岩波新書eクラシックス100始動
このたび、長く読み継がれてきた岩波新書の定番ロングセラーから、選りすぐりの100タイトル(107冊)を初めて電子書籍化します。とくにリクエストの多かった、表紙カバーの色が青色だった青版の時代(1949~77年)、黄色だった黄版の時代(1977~87年)のクラシックス書目を中...
岩波新書編集部
2019年9月26日読了時間: 5分
32,527

先行公開:大竹文雄『行動経済学の使い方』”はじめに”
9月20日発売の大竹文雄著『行動経済学の使い方』(岩波新書)から「はじめに」を、発売に先がけて公開いたします。 * * * 私たちの生活は起きてから寝るまで意思決定の連続である。しかし、そのほとんどは、習慣的になっていて無意識に行われている。何時に起きるのか、何を食べるのか...
岩波新書編集部
2019年9月13日読了時間: 5分
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奴隷貿易解明のための旅はつづく――『奴隷船の世界史』を書き終えて(新書余滴)
布留川正博 私が奴隷貿易に関心をもったきっかけ 大学院の修士課程のとき、カール・ポランニーの経済人類学に関心をもち、修士論文にまとめたことは、本書の「あとがき」で触れました。博士課程に移ったとき、このテーマをそのまま続けることが難しくなりました。経済学よりも人類学の方に関心...
岩波新書編集部
2019年8月30日読了時間: 15分
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